導入事例:株式会社 松尾

株式会社 松尾

流通
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販売管理システム構築事例

食の多様化に即応するリアルタイムの販売管理

全国営業所と本社を結ぶ販売管理システムに高信頼のftServerを採用。
販売データの一元管理でスピード経営を実現

全国のレストラン、ホテル向けに高級食材を提供する株式会社松尾は、オフコンで稼働していた従来の販売管理システムをPCベースのシステムに一新した。販売データの一元管理によるリアルタイムの業務を支えているのは、ストラタスの無停止型サーバftServerである。

業務の課題 オフコンでは限界!!PCベースのシステムで経営のスピードアップを

いま日本人の食はいまだかつてないほど多様化している。有名ホテルやレストランでは、和・洋・中華はもちろん世界のあらゆる地域の高級料理を味わえる。この豊かな食文化を支えているのが、半世紀以上の歴史を持つ業務用食材販売の老舗、株式会社松尾だ。

松尾の得意とするのは、世界各地の高級食材の分野である。グループの貿易部門による現地調達で、他では手に入らない高品質の食材を全国のホテル、レストランに安定供給。多様な食材の注文にスピーディに応えるその営業力は現場のシェフが高く評価するところだ。

さらに近年は、全国の流通業者と連携して全国共通ブランドの創出にも注力している。

この松尾が今回、オフコンによる販売管理システムをPCベースのシステムに一新した。その目的は何か。総務管理部システムグループグループリーダーの相原利則氏にお話を伺った。

「急務だったのは、リアルタイムの業務処理です」

全社の受発注状況をリアルタイムに把握できれば、在庫削減も容易だ。賞味期限のある食品を扱う松尾にとってこのメリットは大きい。しかし、それは従来のオフコンシステムでは不可能だった。1日1回のファイル転送によって本社、営業所のデータを同期させるため、得られるデータにタイムラグが生じてしまうのだ。つねに最新の情報をリアルタイムに利用できる環境を。松尾が目指していたのはスピード経営の実現だった。

「エンドユーザの情報活用も大きな課題でした」

全社の販売情報を営業マン自身が自由に加工できれば、売上データの分析や問合せへの対応もスピードアップできる。だが、専門家の操作を前提とするオフコンではこれも難しかった。従来はシステムグループが現場の要望に応えて個別のリストを出力、FAXしていたが、時間もかかり作業負荷も大きかったという。誰でも使えるPCなら現場の情報活用は飛躍的に広がる。顧客サービスも向上し、ビジネスチャンスも拡大するだろう。

しかし、PCベースのシステムに移行するにあたっては乗り越えなければならない課題もあった。システムの信頼性である。

プラットフォームの課題 データの一元管理の前提となった「止まらないシステム」

2003年夏、PCベースのシステム開発が決定。開発を担当したのは、長年松尾のシステム構築に携わってきた大興電子通信である。リアルタイムの業務処理の実現にあたって、大興電子通信が提示したのは、本社側サーバによる業務データの一元管理だった。

「各営業所が個別に持っていたデータを1台のサーバに集約することで、データ同期のタイムラグをなくせるのです」と、大興電子通信東京支店の池田裕樹氏は語る。各営業所のPC端末は、拠点のサーバを介して、つねに本社サーバを参照し、データを更新する。これによりすべてのPCからリアルタイムのデータが得られるようになるのである。なお、拠点間の通信にはインターネットVPNが採用され、通信費の削減も図られた。

アプリケーションの構築環境として選ばれたのは、マイクロソフト社が提供する先進のシステムアーキテクチャ「.NET」。これにより、ビジネスの変化にスピーディに対応できるシステム構築が可能になったという。サーバ、クライアントのアプリケーション間の親和性、安定性に優れている「.NET」は、Excelなどを活用したエンドユーザの情報活用にも最適だった。

残された課題は、販売管理システムが稼働するサーバプラットフォームの選択である。

「全社のデータを集中して管理するわけですから、信頼性が絶対条件でした」

万一システムダウンが発生すれば、本社と営業所の業務はたちどころに滞る。クラスタリングシステムでは、フェイルオーバー時に短時間ながら業務を止めざるを得ないため、選択肢にはならない。他社のフォルトトレラントサーバも、実績に乏しく安定性に不安が残ったという。

「私たちが求めていたのは、本当の意味で止まらないシステムだったのです」

最終的に選ばれたのは、ストラタスのftServerだった。

ストラタスのソリューション 業務を支える高信頼性、開発を加速するシングルシステム

選択のポイントはまず、何よりも高信頼性である。ハードウェアレベルで2重化されたftServerでは、万一の障害時には瞬時に障害コンポーネントを切り離し、もう一方のシステムが業務を実行し続けるため、システム自体は止まることなく稼動し続ける。クラスタリングシステムのように障害時の切替えに時間がかかることもない。もちろん、ユーザはシステムの障害を意識することなく、業務をそのまま継続できる。

「障害の切り分けもリモート監視で行えますから、ユーザには負荷がかかりません」(大興電子通信池田氏)いままでオフコンを使っていた松尾のシステムグループにとっても、運用の負担軽減につながったという。

さらに、池田氏は、システム開発においてもftServerは優れたメリットを提供すると語る。「2重化されたシステムが、1台のサーバとして扱えるため、システム開発に集中できるのです」クラスタリングシステムでは、二重化のためのソフトウェアの開発が必要になる。一方ftServerは、2重化されたハードウェアがOSやアプリケーションから単体のサーバに見える「シングルシステム」のため、このような工程は不要だ。これにより、開発コストも削減でき、開発期間も短くて済むのである。

今回の販売管理システムの構築も短期間に行われた。

業務分析から基本仕様の提案を経て、詳細設計とアプリケーション開発がスタートしたのが、2003年の11月。運用テストや本社、営業所の教育を重ねた後、翌2004年7月には、新システムが本格稼働をはじめたのである。

今後の展開 現場に広がる情報活用、進展するスピード経営

オフコンが姿を消して松尾のオフィスは一変した。最も大きな変化は、リアルタイムのデータによって現場の情報活用が進んだことだと、システムグループの相原氏はいう。

「いまの若い人はスムーズにPCを使えますね。お客さまの問合せに画面を見ながら応対したり、スピーディにデータをExcelに取り込んで資料を作ったりしています」

松尾が目指したスピード経営が着実に浸透する一方、システムグループはリクエストへの対応から解放された。喜びの色を隠せない相原氏にftServerについての評価をお聞きしよう。

「システムダウンによる業務停止というリスクを最小限にとどめられているところに最大のメリットがある。私たちの選択は間違っていませんでした」

大興電子通信の池田氏にも伺った。

「障害対応であたふたしなくて済みます。止まらない業務には欠かせないツールですね」

オフコンからPCシステムへ。スピード経営をめざす松尾の挑戦をftServerが支えている。

株式会社 松尾 システムデータフロー概念図

Interviewee
株式会社 松尾
総務管理部システムグループ
グループリーダー
相原 利則
大興電子通信株式会社
東京支店
流通営業一課
池田 裕樹
Profile
  • 社名
    株式会社 松尾
  • 本社
    東京都目黒区柿の木坂2-26-18
  • 創業・創立
    1951(昭和26)年
  • 資本金
    8000万円
  • 事業内容

    ホテル・レストラン向け高級食材などの業務用食品販売

  • 従業員数
    130名
  • URL
Profile
  • 社名
    大興電子通信株式会社
  • 本社
    東京都新宿区揚場町2番1号
  • 創業・創立
    1953(昭和28)年12月1日
  • 資本金
    36億5,425万円(平成17年3月末)
  • 事業内容

    製造業、流通業をはじめ幅広い業種のお客様に、システムの企画・設計・開発・運用・保守といった一連のサービスをご提供

  • 従業員数
    899名(平成17年3月末)
  • URL
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