導入事例:ユナイテッドワールド証券株式会社

ユナイテッドワールド証券株式会社

金融
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取引システム構築事例

株式投資のグローバル化を支える、信頼のシステム

ネット証券取引の勘定系システムにftServerを採用。
中国株リアルタイムトレードを支える信頼性を実現。

中国・香港株専門のオンライン証券会社ユナイテッドワールド証券株式会社は、日本の投資家と香港市場とを結ぶ証券取引の勘定系システムをトレードウィン株式会社の業務パッケージによって構築した。24時間、365日止まることが許されないシステムをストラタスの無停止型サーバftServerが支えている。

業務の課題 個人投資家と海外市場とを結ぶ

世界第2位-1400兆円にも上る日本の個人金融資産が動き出した。低金利時代を生き残るための積極的な資産運用をめざして、株式投資を始める人が急増している。低調な日本株に代わっていま注目されているのは、より成長性の高い海外市場への投資である。中でも手軽な価格で購入でき、中長期的な市場の発展をも見込める中国株の取引がめざましい勢いで伸びているという。

「投資によって日本の個人金融資産が世界各地の活性化に貢献する。その地域が発展すれば、日本にキャピタルゲインが帰ってくる。個人金融資産を世界経済に活かすことが、却ってこれからの日本の成長につながるのです。私たちは、日本のこの新たな成長路線にクロスボーダーなビジネスモデルで貢献していきたいと考えています」

と語るのは、ユナイテッドワールド証券の林和人社長である。

ユナイテッドワールド証券は、中国・香港株専門のオンライン証券会社である。香港の投資家を対象に日本株を扱っていた林社長が、外為法の改正による海外投資の解禁を契機に、2002年日本に逆上陸して設立した。香港にグループ企業を持ち香港証券取引所とダイレクトに取引できるのが他社にない強みだ。ネット証券としては日本で唯一、香港市場とのリアルタイム取引ができ、注文方法や売買代金の制限もない。

「現地証券会社を傘下に持つため、情報も早いし言葉の問題もない。余分な手数料もかからないのです」

独自のビジネスモデルが、個人投資家に「迅速な情報」「低コストの売買手段」という価値を生むのだ。そして、さらにその価値を高めているのがインターネットというビジネス基盤である。

「ネット専業というメリットを活かし、拠点コストを徹底して省くことで、お客さまの負担軽減を図っているのです」

ユナイテッドワールド証券の本社は沖縄の名護市にある。東京に比べ物価も人件費も安いこの地がネット証券のバックオフィスには最適なのである。このバックオフィスに対して、林社長は、情報提供のスピード、低コストに加えて、もうひとつの価値を追求したという。

「信頼性です。お客さまに快適かつ安心なトレーディングをしていただくためのしくみが必要でした」

プラットフォームの課題 より高信頼で低コストなプラットホーム

システム概要をご覧いただこう。顧客は、香港IDC内のWebサーバ、トレーディングエンジンを介して、香港証券取引所とつながる。その取引結果は沖縄本社に渡され、決済、入出金管理、法定帳票などのバックオフィス業務が実行される。今回、開発されたのはこのシステムである。

開発を担当したユナイテッドワールド証券の取締役 沖縄管理本部長 柳田源治郎氏によれば、まず、開発の手法が課題だったという。

「従来の社内開発では環境変化に対応できませんでした」

レギュレーションや税制は毎年変わるし、他社との連携などにも備えなければならない。結論はパッケージの採用-選ばれたのは、証券業界に実績のあるトレードウィンの「FLARE(R) for Securities Back Office」だった。FLAREは、Windows、UNIXなどで動くコンポーネント指向の勘定系パッケージである。外貨管理などニーズに合った機能をきめ細かく選べる上、商品や制度の変更にも柔軟に対応できるのだ。

さらに大きな課題だったのが、サーバプラットフォームの信頼性だった。

「ネット証券では、顧客の注文に支障が出ることは致命的です」

万一そのような事態が起きれば、そのニュースはネット上を駆け巡るだろう。顧客の信頼を失わないためにサーバには24時間365日の信頼性が求められた。IAサーバによるクラスタリングシステムも検討されたが、その信頼性は求めるレベルにはほど遠かったという。

「万一の時のリカバリー作業に、どうしても時間がかかるのです」

コストも問題だった。クラスタリングではソフトウェアのライセンス料も二重にかかるし、データベースの共有化にも費用が発生してしまう。より高信頼で、より低コストなサーバプラットフォームを。結論は、ftServerだった。

ストラタスのソリューション 信頼性、処理能力と開発スピード

証券システムの中核を担い、24時間稼働し続けるftServer5600

高信頼性という要求に、ftServerは、ハードウェアの二重構成によって応えた。

万一の場合は、障害検知メカニズムがCPU、メモリ、ディスクを自動的に切り替えるのである。実は、ユナイテッドワールド証券はすでに香港のシステムでftServerを導入していた。ダウンも皆無で信頼性については経験済み。しかし、沖縄名護市の本社でさらにその恩恵を実感したという。

「那覇から車で1時間かかるので、サポートを待ってはいられません。ftServerがあったからこそ、安心してここを拠点にできたのです」(柳田取締役)パフォーマンスも十二分だった。導入マシンは、処理性能に優れたftServer 5600。これにより負荷がかかる月末でも、所定時間内にオンライン処理を行なうことができる。さらに柳田取締役はCPUなどのアップグレードプログラムも評価する。

「取引が増加してもスムーズに対応できる。成長するネット証券にはうれしいですね」

開発効率もよかったという。その要因もftServer。二重化構成でありながらOSやアプリケーションからハードがひとつに見えるため、単体のサーバと同じように開発できたのである。

「開発期間はクラスタリングシステムよりはるかに短くて済みました」

と、実際に開発にあたったトレードウィンの市川功取締役は語る。もちろん、ソフトのライセンス料も単体サーバと変わらなかった。

2004年10月、ユナイテッドワールド証券の業務の中核を支える新たなバックオフィスシステムが稼動を始める。

今後の展開 中国からロシアへ、インドへ

導入後、ftServerには何のトラブルもない。この高信頼のシステム上で、今日も約2万7000口座の個人投資家がグローバルな投資を行なっている。

「当社の場合、20~30代の若い層や株式投資初心者のお客様が非常に多い。もはや中国株は一般の方々の日常的な投資活動になっているのです」

と、林社長は語る。

高信頼のビジネス基盤を背景に、ユナイテッドワールド証券のクロスボーダーなビジネスモデルはさらに広がろうとしている。2004年秋には、三井住友銀行と松井証券そして楽天証券が資本参加し、中国株ビジネスにともに乗り出した。林社長はさらにその先の構想を語る。

「ftServerを中核としたこのインフラを中国からさらにロシア、インドに拡げていく。これから伸びるこれらの地域への投資がもうすぐ現実のものになりますよ」

日本の個人投資家が、世界経済の発展を支える時代が始まろうとしている。

ユナイテッドワールド証券株式会社 管理システム データフロー概念図

Interviewee
ユナイテッドワールド証券株式会社
代表取締役
林 和人
ユナイテッドワールド証券株式会社
沖縄管理本部長
柳田 源治郎
トレードウィン株式会社
取締役
市川 功
Profile
  • 社名
    ユナイテッドワールド証券株式会社
  • 本社
    沖縄県名護市字豊原224-3
  • 設立
    2002年7月22日
  • 資本金
    4億9千万円
  • 事業内容

    日本における中国・香港株専業のオンライン証券

  • 従業員数
    49名
  • URL
Profile
  • 社名
    トレードウィン株式会社
  • 本社
    東京都中央区日本橋茅場町1-6-3
  • 設立
    平成12年6月21日
  • 資本金
    305,500,000円(平成16年10月末現在)
  • 事業内容

    ソフトウェアパッケージ

  • 従業員数
    25名
  • URL
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