導入事例:トピックス株式会社

トピックス株式会社

製造
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製造業向け無停止型生産物流情報システム

「かんばん方式」に欠かせない無停止型サーバ
信頼性の高いシステムを構築し、顧客企業の運用を支援

トヨタ紡織東北株式会社 宮城工場の新設に伴い、新たな「かんばん方式」のシステムを検討。そこで無停止型サーバを中心としたソリューションを導入。
瞬秒の停止も許されない製造工程を守る止まらないシステムを構築し、信頼性を高めた。

「かんばん方式」のシステムが停止すると、自社の製造ラインはおろか、関連企業への供給も止まってしまう。この課題を解決するサーバとしてトピックス社が選定したのは、日本ストラタステクノロジーの無停止型サーバ「ftServer® 2600」だった。

業務の課題 遠隔地に対応した「かんばん方式」を検討

アプリケーションサポートユニット
ゼネラルマネージャー
山口 弘文

愛知県安城市に本社を構えるトピックス株式会社。同社は、自動車の製造手法などに用いられる「かんばん方式」を採り入れたソリューションを提供する企業だ。「かんばん方式」とは、部品名や数量などが記載された「かんばん」を工程間で回し、ジャストインタイム(必要なモノを、必要な時に、必要なだけ製造する方式)で製造する生産管理方式のこと。通常、1台の自動車を作り上げるためには、膨大な量の部品が必要になるが、「かんばん方式」では「運びすぎ」「作りすぎ」などのムリ・ムダを抑制し、不要な在庫を大幅に削減できるメリットがある。

トピックス社は、前身の東海システム販売が設立された1979年以来、時代のニーズに合わせたソリューションを提供してきた。データ処理媒体が、パンチカードからバーコード、ICタグへと移り変わる中、その流れに追従する周辺機器を次々と開発。現在では、長年培ってきたこれらのノウハウを生かし、「かんばん」の運用方法や情報システム、周辺機器などをパッケージングしたソリューションによって、顧客の抱える課題にトータルで応えている。「当社では以前から、ユーザー勉強会を開催し、お客様との交流を図ってきました。その中で、お客様からアドバイスやご要望をいただくことが多く、長年にわたって当社のソリューションに生かしてきました」とアプリケーションサポートユニット・ゼネラルマネージャーの山口 弘文氏は語る。

今回、自動車内装品を製造するトヨタ紡織東北株式会社(以下、トヨタ紡織東北)において、ワンウェイ(電送式)かんばんを用いたソリューション「Pullsystem」をご導入いただいた。当時の背景について、アプリケーションサポートユニット・第四システムグループ・グループリーダーの松葉 善博氏は「トヨタ紡織東北様が工場を宮城県に新設することになり、従来のリターナブル(再利用可能な)かんばんを使った仕組みから、遠隔地との物流をより効率化し、工場工務や製品部門の事務処理省人化と更なる精度向上を目指し、同社にワンウェイかんばんのご利用をご提案しました」と語る。

トヨタ紡織東北は、東海地区の仕入先から部品を調達して自動車内装品を製造した後、自動車組立工場へ納入している。今回、納入先となる自動車組立工場が宮城県に新設されるのに伴い、同社の工場も宮城県に新設。仕入先との距離が遠くなったため、かんばんを双方でやりとりするリターナブルかんばんでは、物流上の問題でリードタイムが長くなるという課題があった。「リターナブルかんばんの場合、船便などの関係で、仕入先との間を往復するのに一週間ほどの日数がかかります。しかし、それでは注文情報に変化があった場合、スピーディな対応が難しくなります。そこで、トヨタ紡織東北様はワンウェイかんばんを使って、リードタイムの短縮化をお考えになりました」と松葉氏は説明する。

プラットフォームの課題 システム障害が他メーカーのラインまで止めてしまうことに

トピックス(株)安城ソリューションプラザ
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「“Pullsystem”をトヨタ紡織東北様にご導入いただくにあたり、“絶対に止まらないシステム”を構築することが必須でした」と松葉氏は振り返る。「Pullsystem」を導入した運用では、(1)トヨタ紡織東北がワンウェイかんばんを専用リーダなどで読み込む、(2)引取実績(これまでモノがどのくらい使われたのか)などをもとに、発注情報をデータ化してサーバへ蓄積、(3)ネットワークを通じて東海地区の仕入れ先に発注する、という流れになる。そのため、システムの停止は即、発注業務の停止につながり、内装品の製造がストップしてしまうことになる。さらに、同社のシステム停止によって、自動車組立工場に大きな影響を与える点も課題だった。

アプリケーションサポートユニット
第四システムグループ
グループリーダー
松葉 善博

トヨタ紡織東北と自動車組立工場の関係を見ると、(1)トヨタ紡織東北が内装品を製造、(2)工場の工程に合わせた数量の内装品を搬入、(3)工場のラインへジャストインタイムで納入、となっている。つまり、同社のシステムが停止すると、内装品の製造がストップするばかりか、工場への供給が止まり、自動車製造のラインにまで影響が及ぶのだ。このように、トヨタ紡織東北のシステム障害の影響が広範囲に広がるため、「システムの要となるサーバの選定は、非常に重要なポイントでした」と松葉氏は説明する。

また今回、宮城県に新設する工場へのシステム導入ということで、万が一システム障害が発生した場合、遠隔地であるがゆえ、サポートを開始するまでの時間がかかる点を懸念していた。

「工場が当社から近い場合だと、システム障害が発生しても、すぐにサーバの代替機を持っていくなど迅速に対応できます。しかし、今回は宮城工場という遠隔地になるため、現地に向かうまで、かなりのタイムロスが考えられます。だからこそ、システム障害のリスクが極限まで少ないサーバが必要でした」と松葉氏は語る。

ストラタスのソリューション 障害発生時の切り分けが不要

トピックス社は2010年秋、トヨタ紡織東北へ「Pullsystem」を導入。その後、2011年1月に正式稼動が始まった。

「Pullsystem」の管理サーバには、日本ストラタステクノロジーの無停止型サーバ「ftServer® 2600」が採用されている。具体的には、「Pullsystem」の部品調達を管理するDB/APP/WEBサーバとして、ftServerを運用。専用リーダで読み取ったワンウェイかんばんの情報が、クライアントPCを経由し、ftServerに蓄積される仕組みだ。ftServerを選定した理由について松葉氏は「“Pullsystem”は決して停止させてはいけないソリューションです。そこで、信頼性の高いftServerを「Pullsystem」パッケージの標準サーバとして採用することを決めました」と説明する。さらに「当社ではかつて、クラスタ構成のサーバや他社のノンストップコンピュータを利用したことがありましたが、これまで思うような効果を得られなかったというのが実情です」と、山口氏は語る。クラスタ構成のサーバを採用した際は、コストが数千万円もかかる上、マルチベンダのため障害発生時の切り分けに苦労したという。また、他社のノンストップコンピュータではシステムが停止したことがあり、対応に相当な時間をかけることになった。その点が大きな不安材料として残っていた。「トラブルが発生した場合、サーバの切り分けなどに時間を取られてしまっては、お客様の運用サポートや復旧後のリカバリなどが十分に行えません。その点、ftServerはシステム構成が二重化されており、切り替えなどで手間を取られることなく、お客様のサポートに注力できます」と松葉氏は説明する。

今後の展開 ワールドワイドのサポート力に期待

「Pullsystem」導入後、ワンウェイかんばんのメリットを生かした効果がトヨタ紡織東北に表れている。例えば、新車種の製造を立ち上げる際、従来は全品番分のかんばんを同社で発行し、準備する必要があった。その枚数は、数万枚に及んだという。しかし、システム導入後は、適用日指定でマスタを変更するだけで作業が完了する。変更が生じた箇所のみを最新情報に更新し、流通しているかんばんを最新の状態に切り替えられるようになり、かんばんを準備する作業工数が減り、切り替え作業のリードタイムも短縮できた。さらに、懸案事項であった納入リードタイムの短縮については、仕入先と個別にネットワークを接続することで、改善されつつある。同社では、将来的に、複数の得意先と仕入先を結ぶ共通インフラが整備された際は、そこに接続し、より効率的にリードタイムを短縮したいと考えている。

拡大する [必見]トピックス社屋中央で緻密に再現される「Pullsystem」お客様からの意見を常に取り入れ、新旧の知恵を融合させ施策、研究、開発を行うトピックス社の意欲・情熱・創造力がここに見える。

トピックス社は今後、他社に向けて「Pullsystem」をどのように展開していくのか。この点について山口氏は「無停止型のftServerは、信頼性が非常に高いサーバと実感しています。今後も引き続き、“Pullsystem”の引き合いを頂いたお客様に対しては、ftServerとセットで提案していきたい」と展望を語る。また、ワールドワイドで展開するストラタステクノロジーのサポート力にも期待を寄せている。

例えば、日本の自動車部品メーカーが海外拠点を新設する際、日本国内と同様のシステムを導入することが予想される。そこで、世界各地にネットワークを持つストラタステクノロジーのサポートがあれば、より安心して海外拠点にシステムを導入できるというのだ。

「“Pullsystem”は多言語に対応しているため、今後は日本企業の海外進出も支援していきたい」そこで、ワールドワイドに展開しているストラタステクノロジーのサポート力がたいへん強みになります」と山口氏は笑顔を見せる。

瞬秒のシステムの停止も許されない、ワンウェイかんばんのソリューション「Pullsystem」。

その根幹となる管理サーバに採用されたのは、ストラタスのftServerだ。

もはや、「かんばん方式」にストラタスとftServerは欠かせない存在となっている。

トピックス「Pullsystem」を活用した無停止型生産物流情報システム概念図

Interviewee
トピックス株式会社
アプリケーションサポートユニット
第四システムグループ
グループリーダー
松葉 善博
トピックス株式会社
アプリケーションサポートユニット
ゼネラルマネージャー
山口 弘文
Profile
  • 法人名
    トピックス株式会社
  • 所在地
    愛知県安城市東栄町3-3-16 トピックス安城ソリューションプラザ
  • 設立
    1979年6月23日
  • 資本金
    9,000万円
  • 事業内容

    かんばんを用いた生産物流情報システムの企画・開発・販売、導入から運用・改善・保守までの一貫したサービスをトータルで提供

    • 生産物流向けパッケージシステムの企画・開発・販売
    • カスタマーサポート(サポートセンター、保守サービス)
    • ソリューション機器(ハードウェア)の販売
    • 生産物流業務向けサプライ用品の販売
  • 職員総数
    90名(2011年4月1日現在)
  • URL
採用モデル
  • ftServer 2600システム
対応OS
  • Windows Server 2008 Standard Edition
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