導入事例:医療法人恒和会 松石病院

医療法人恒和会 松石病院

医療
Hardware PDFダウンロード

高信頼性医療情報システム

中小規模医療機関における電子カルテシステム
導入事例
専任管理者のいないシステム基盤にftServerが
「止まらない安心」を提供

松石病院様外観画像

松石病院は整形外科・リハビリテーション科・内科・外科の診療を行う病床数58床の中小規模の医療機関だ。恒和会グループの関連施設である健診センター、介護老人保健施設、メディカルフィットネスセンターとともに、地域住民の医療と福祉、健康増進に貢献している。将来性を見越して電子カルテの導入を決めた同院では、システムのハードウェア基盤にftServerとftScalableを採用し、24時間365日止まらない堅牢な医療情報システムを構築した。専任の情報システム管理者がいない同院における、システム運用課題解決の成功事例を伺った。

ICTの利活用で業務効率向上を実現

松石病院様外観画像

 広島市安芸区にある松石病院は地域医療機関や介護福祉施設と連携し、きめ細やかで丁寧な応対、診断、説明、そして信頼関係にのっとった治療を提供する地域に根差した医療機関だ。「当院は、肝臓領域全般の診断治療をする肝臓内科をはじめ、専門性・独自性を追求しながら大病院にない小回りのきく診療体制を作ってきました。病院に受診に来られる患者様の症状のコントロールのみならず、十分なコミュニケーションや、親切にもてなせるような病院をめざし、質の高い医療の提供を心がけています」と、松石頼明 院長は話す。

 松石病院は早くからICTの利活用に着手して一定の成果を上げてきた。その効果が顕著に表れているのはレントゲンなどの医用画像情報システムだ。「従来レントゲンの撮影は“フィルム”で行ってきました。フィルムは撮影から現像まで時間がかかりますし、フィルムの管理も大変でした。電子化することで現像が不要になり、撮影後すぐに画像を確認できるようになりました。また、診察のたびにフィルムを探す手間もなくなり、患者さんをお待たせすることがなくなりました」と、診療放射線技師 村上勝規 氏は語る。

 医用画像情報システムの導入をきっかけに、物理的なフィルムでは不可能だった複数箇所での同時閲覧ができるようになり、院内での情報共有が急速に進んだ。2008年にはフィルムレスを実現し、レントゲンやCT、MRIなどで撮影した画像が即座に共有され、診療室/診察室からも確認できる仕組みを整えた。2011年には恒和会グループ施設の東部健診センターとのデータ連携も完了し、それまで人が運んでいたフィルムを、必要な時に必要な場所で確認できるようになった。こうしてICTシステムによる業務効率化を目の当たりにした同院では、次のプロジェクトとしてカルテの電子化に着手することを決めた。

将来を見越し、電子カルテの導入を検討へ

 これまで手書きのカルテを使ってきた松石病院では、カルテ情報共有にも高い業務負荷がかかっていた。関連施設である介護老人保健施設は松石病院に隣接しておらず、情報共有と業務効率化、そして患者への質の高い医療サービス提供のためには、カルテの電子化が急務だった。また、医療分野におけるデジタル化のトレンドもある。厚生労働省が推進する医療分野の情報化により、2025年を目処に地域医療の包括的な支援・サービス提供体制を構築する取り組みがはじまっている。その中でICTの利活用は不可避。病院の規模を問わず、ICT利用は待ったなしという状況になりつつあるのだ。「現時点では当院規模の病院であれば、これまで通りの手書きカルテでも医療業務は行えます。しかし、今後は厚生労働省へデータの提出が必要になると言われています。そのときのために、このタイミングで電子カルテを導入し、さらなる業務効率化も実現しようと考えました」と、松石院長は語る。

 電子カルテの導入を決めた松石病院だが、情報システム部門を持たない同院の情報収集は容易ではなかった。中小規模の病院で電子カルテを導入しているところはまだ少ない。どういったシステムを構築していくべきか、手探りで検討を始めた。

運用管理の手間がかからず、24時間365日稼動し続けるシステム基盤

 「電子カルテ導入について、お付き合いのあった複数のベンダに相談をしました。いろいろ話を聞く中で電子カルテシステムだけでなく、インフラ構築も含めて検討する必要があることがわかってきました。しかし、当院には情報システム部門がなく、専任担当者もおりません。どう進めたらいいのか頭を悩ませていました」と、上田大輔 事務長は語る。「電子カルテだけでなく、当院の基幹システムとなるインフラ構築も対応してくれるベンダを探しました。当院に足繁く通ってくれていた富士ゼロックス広島さんに相談したところ、アプリケーションからシステム基盤までワンストップで構築する提案をいただきました。当院ならではの業務課題や悩みなどにも一つ一つ応えていただき、非常に安心したことを覚えています」と、上田事務長は振り返る。

 「松石病院様は救急医療機関ですから、24時間365日業務を止めることはできません。また、運用管理の手間がかからないシステム基盤を構築する必要がありました。そこでハードウェア基盤には、ストラタステクノロジーの無停止型サーバftServerをご提案しました」と、富士ゼロックス広島・営業統括部 NB営業部 営業1課の小林俊一 氏は振り返る。専任のシステム管理者がおらず、医療業務を支えるシステムが止まることは許されない。同院のインフラに対する課題は明確だった。「ftServerならば信頼性は折り紙付き。ハードウェア障害が発生してもクラスタのようにシステムの切り替えが発生しないので、アプリケーションは影響を受けることなく稼動し続 けます。障害が発生したコンポーネントはシステムを止めることなく交換が可能で、運用・保守の工数がほとんどかからない。ftServerなら意識することなく無停止システムを運用でき、管理工数の心配もありません」と、小林氏は続ける。同院では、医用画像情報システムの基盤にクラスタシステムを採用しているが、過去にハードウェア障害が発生し、システム停止を経験したことがあった。電子カルテシステムには手間がかからず、障害時でも止まることのない堅牢なハードウェア基盤が求められていたのだ。

高信頼性と高速処理を実現する ftServer と ftScalable

 松石病院は電子カルテ、医事会計、病棟看護支援システム、リハビリテーション支援システムなど、医療情報システムの基盤としてftServerの導入を決めた。高信頼性と高速処理を必要とするストレージはftScalable Storage G3を採用した。「医療情報システムは、データへのアクセススピードとデータを保存できるだけの容量が必要になります。すべてのストレージをSSDで構築すればいいのですが、膨大なデータ量を保存するには導入コストが高すぎます。また、ストレージがシングルポイントにならないよう耐障害性が求められます。ftScalableなら、単一障害点を排除した安心の高信頼設計です。オプションのTiringソフトによる自動負荷分散処理で、高いパフォーマンスも実現できます。ftServer との親和性も高く、サポートもワンストップ。松石病院様の医療業務を支える最適なソリューションだと確信していました」と、小林氏は語る。ftScalableストレージはRAIDコントローラ、電源、ファンなどが完全冗長化され、24時間365 日の遠隔監視が障害を検出し、診断する。RAID内の障害はプロアクティブに対処し、自動的にデータを退避させるため障害によるデータ損失を回避できる。松石病院はftServerとftScalableの組み合わせで、シンプルで磐石な医療情報システム基盤を手に入れたのだ。

地域社会に貢献する病院を目指して

 電子カルテを導入したことにより情報共有が進み、カルテの漏れなどもなくなり、松石病院の業務効率は大きく改善した。各業務システムのアクセススピードも速く、ストレスなく利用できているという。「ただ新システムを導入しただけでは、ここまで早く効果を出すことはできなかったでしょう。導入にあたり、富士ゼロックス広島 さんには当院のスタッフ全員を対象に研修を実施してもらい、新しいシステムの操作方法取得や業務効率化をご支援いただきました。また、当院の既存ネットワークから見直していただき、院内全体のシステム最適化も実現しました。なんといってもサポートの窓口が一つなので、相談しやすく、安心です。本来の業務に集中することができるようになりました」と、上田事務長は語る。

「今回、電子カルテをはじめとする医療情報システムを構築し、多くのメリットがありました。今後は介護老人保健施設や健診センターのICTを推進し、当院と連携させることで、より高いメリットを患者さんにご提供できるようになると期待しています」と、松石院長は語る。松石病院はこれからも地域住民に愛され、温かで居心地の良い病院、そして救急隊からも信頼される病院を目指し、社会の変動・医療の進歩に対応した医療を提供していく。

松石病院様 システム構成イメージ

松石病院様システム構成図
Interviewee
松石病院_松石院長様プロフィール画像
医療法人 恒和会 理事長
松石病院 院長
松石 頼明
松石病院_上田理事長様プロフィール画像
医療法人 恒和会 松石病院
事務長
上田 大輔
松石病院_村上様プロフィール画像
医療法人 恒和会 松石病院
診療放射線技師
村上 勝規
富士ゼロックス広島_小林様プロフィール画像
富士ゼロックス広島
営業統括部 NB 営業部 営業1課
小林 俊一
Profile
  • 名称
    医療法人恒和会 松石病院
  • 所在地
    広島市安芸区船越南3丁目23-3
  • 設立
    1982 年 2 月
  • 診療科目
    整形外科、リハビリテーション科、内科(一般内科、 消化器内科、肝臓内科、循環器内科、内分泌内科)、 外科(一般外科、肛門外科、乳腺外科)
  • 指定医療
    救急医療機関
  • 許可病床数
    58床
  • URL
Profile
  • 販売パートナー
    富士ゼロックス広島様ロゴ
  • 所在地
    広島市南区稲荷町2-16 広島稲荷町第一生命ビル
  • 設立
    1979 年 12 月
  • 社員数
    258名(2016年4月現在)
  • 事業内容
    富士ゼロックスが提供するOA機器の販売、 各種ベンダーと提携してシステム構築 及び保守サービス業務
  • URL
PDFダウンロード